カツオノエボシという海の生き物をご存知ですか?
英語では「Blue Bottle(ブルーボトル)」と呼ばれている青いクラゲのような生き物で、刺されると電気が走ったような激痛におそわれることから俗称「電気クラゲ」とも呼ばれています。
検索すると猛毒などと出てくるのでちょっと怖いですよね。
実際に刺されるとどうなるのか。
この記事では
についてまとめています。
オーストラリアでカツオノエボシに刺された体験談
ある夏の日、まだ就学前だった次女を連れてビーチへ行った日のこと。
浜辺にカツオノエボシが打ち上げられている光景は今までに何度も見たことがあるので、カツオノエボシがいたらその日はそのビーチには行かない程度の知識はありました。
でも次女を連れて行ったそのビーチにはその日はカツオノエボシの姿は一切無く、まさかの出来事。
波打ち際で楽しそうに遊んでいた次女が突然火がついたように泣き叫びました。
もう何がなんだかわからずに抱き上げると隣にいたおじさんが
「たぶんブルーボトルに刺されたんだと思うよ」
と教えてくれました。
次女がこんなに泣き叫んでいるのに特に焦っている感じもなくの〜んびりとしたおじさん。
とりあえず抱きかかえたまま救護室へ向かいました。
「she’s been stung by a blue bottle!」(私)
(ブルーボトルに刺されたみたいなんだけど!((((;゚Д゚)))))))
「Ohhh poor little one, well, there is nothing much we can do」(ライフセーバー)
(おぉ〜可哀想に。。。でもできることってそんなにないんだよね〜)
という、よくある薄いリアクション。
次女の脚の付け根にアイスパックをのせてくれました。
リンパを冷やすといいのだそう。
そして家に帰ったら今度はぬるま湯のお風呂にしばらく入るとだいぶ痛みが和らぐと教えてくれました。
この時点で刺されてから15分くらい。
まだメソメソしていましたが、だいぶ落ち着いてグミを食べていました。
おそらく次女が刺されたカツオノエボシは小さかったのだとは思いますが、4歳の小さな体にはだいぶ激しい痛みだったと想像します。
そして気がつくと自分の手もジンジンしていて麻酔をしたような感覚。
次女の脚についていたブルーボトルを、その時は何かも分からず夢中で手で払い落とした時に刺されたようです。
帰り道、次女が刺された付近で次女と同じくらいの年齢の子が同じように遊んでいたので、お母さんと思われる方に状況を説明して家へ帰りました。
家に着いたのは刺されてから約1時間半後くらい。
一応言われた通りにぬるま湯のお風呂に入れましたが、患部は虫刺されのような赤みがあるだけで、この頃には本人はいつもの通り元気に遊んでいました。
帰り道、夫に報告すると、
「Ohhh〜大丈夫〜?」
というまたまた薄いリアクション。
主人がブルーボトルに刺された経験は一度や二度ではないようで「オーストラリア人で海と共に育った人ならみんな1回は刺されたことあるんじゃない」という程度のコメント。
そんな彼も若い頃にブルーボトルの触手がぐるぐるに脚に巻きつき、その時はさすがに絶叫したらしいです。
体質や刺された場所など、人によっては重症化する場合もあります。
刺されてから明らかに体調が悪化したり、耐えられない程の激痛が続く場合は迷わず受診して下さい。
次女が刺された箇所は少しだけ赤く腫れて、痛がったりすることも特になく2〜3日でひいていきました。
カツオノエボシに刺されたら?
これはどのサイトにも書かれていることなので海に向かう時には思い出してみて下さいね。
刺されると相当パニックになりますので、この対処法を頭に入れておくだけでも違います。
生態や刺された時の対処法など詳しく説明されたサイトの一つ。
カツオノエボシの画像
まずは画像で姿形を覚えておきましょう。
見た目はきれいなブルーなので、浜辺にうちあげられたものは子供が喜んで触ってしまう可能性があります。
大きい子なら画像を見せて絶対に触ってはいけないと伝えておくのもよいでしょう。
水分を含んで重くなった砂をカツオノエボシに投げつけるとパーンと割れます。風船みたいな感じですね。
大量にうちあげられたカツオノエボシを割って遊んでいる子供たちもいますが、決してはマネはしないように。
カツオノエボシに刺されたら?!画像とオーストラリアでの体験談・対処法まとめ
北半球はもうすぐ夏休みですね。
海水浴を楽しみにしているご家族もたくさんいらっしゃることと思います。
自然と触れ合うことは常に危険と隣り合わせであるという緊張感も少し意識しつつ、ぜひ楽しい夏を過ごして下さいね。
この日の午後、長女を学校へ迎えに行き何人かのお母さんに朝の出来事を話すと
「Ohhh, welcome to Australia!」
逞しく生きていかなくてはいけないなと思った一件でした。。。