ラギオールとの最初の出会いは日本に住んでいた頃よく通っていた
フレンチビストロでした。
そこで使われていたカトラリーがラギオール。
(*カトラリーとは、食卓用のスプーン/フォーク/ナイフの総称のこと)
当時はラギオールのことは知らず、
そのカトラリーに惚れた主人が
ビストロのスタッフに教えてもらったのがきっかけです。
教えてくれたのはこの記事↓にも登場するフランス人のスタッフですが、
彼はオクシタニー地方に暮らしていたので今となっては納得。

実はラギオールはブランド名ではないということ、
そして読み方は
ラギオールなのかライヨールなのか?
その他ラギオールについて見ていきましょう!
ラギオールとライヨールの違いついて
<Laguiole>
ラギオールはフランス北部、
ライヨールはフランス南部での言い方で
スペルは同じ。
単純に発音の違いということですね。
楽天などのサイトを見ると
ラギオール(ライヨール)など表記されていたりします。
ラギオールとは
ラギオールとは、
フランスのオクシタニー地方アヴェロン県にある小さな村の名前。
この村で作られる折りたたみ式のナイフが
『ラギオールナイフ』として知れ渡るようなったのですが、
はじまりは今から約200年前、
ラギオール村の村人達が
出稼ぎ先のスペインから
持ち帰ったポケットナイフに端を発していると言われています。
フランスと聞いてイメージするものとはちょっと違う、
少し素朴で、ハンドル部分はお父さんが持ってる携帯用ナイフを思わせるような
デザインのラギオールナイフ。
カフェやレストランなどで見かけたことがあるという方も
多いのではないでしょうか?
今ではナイフだけではなく、
フォークやスプーンなどのカトラリー一式も作られています。
『ラギオール』というのはずっとブランド名だと思っていたのですが、
ナイフの種類の一つの一般名詞という判決が法的に下され、
ブランド名として商標登録ができないとのこと。
(参考サイト:wikipedia)
ラギオールナイフのほとんどは
ラギオール発祥の地ラギオール村と
刃物産業が盛んなオーヴェルニュ地方ティエールで作られていますが、
商標登録が出来ないことから、
フランス国外で生産されたものをラギオールとして販売することも違法ではなく、
そのため
『本物のラギオール』
『偽物のラギオール』
と定義することはできません。
ラギオール(ライヨール)参考サイト
下記の2つサイトにラギオールについてとても詳しく書かれており、
かなり理解が深まりました。
こちら↓はラギオールのソムリエナイフについてのサイトですが、
ラギオールの歴史的な背景や、
後述の『ラギオール』『ライヨール』の違いについてなど、
とてもわかりやすい書き方がされています。
こちら↓も『ラギオール』『ライヨール』の違いの他、
メーカーごとの特徴、サイト運営者の個人的な見解が鋭い切り口で
書かれてありとても参考になります。
ソムリエナイフ【シャトーラギオール】偽物と本物
<ラギオール>
商標登録が出来ないことから本物と偽物の基準がないため、
ナイフとしての質自体を見極めることが大切
(参考サイト:wikipedia)
との記載がありますが、
素人がナイフの質を見極めるのはなかなか大変ですよね。
数あるラギオールナイフの中には商品登録されているものもいくつかあり、
その中の一つがティエールの刃物メーカー<スキップ社>が所有する
ソムリエナイフブランド
『シャトーラギオール』
商品登録されているものに関しては偽物に注意する必要があります。
『シャトーラギオール』の本物と偽物。
ぜひこちらのサイトの画像で確かめてみて下さい。
カトラリーに関しては、
楽天でラギオールを見てみると、その多くはジャンデュボ社のものです。
ジャンデュボ社のラギオールはフランス国内最大の刃物生産地
ティエールで作られており、
1920創立の歴史あるメーカーであること、
日本公式サイトもあり楽天でも購入可能なことから
安心して購入できるメーカーの一つです。
ジャンデュボ日本公式サイト
ラギオールのステーキ用カービングナイフセット
我が家に唯一あるラギオールはステーキ用のカービングナイフセット。
オクシタニー地方を旅行中に購入したと記憶していますが、
当時はラギオールがブランド名だと思っていたため
メーカーや生産地を確認することもありませんでした。
今となってはどこのメーカーのものか、
カービングナイフセットが納められている木箱からは知ることができません。
おそらくLaguioleの文字の横にあるロゴがメーカー名だと思われます。
特徴的なミツバチのエンブレム。
カフェやレストランでラギオールを使用しているところも多く、
見たことがある方も多いのではないでしょうか。
チーズ好きの主人の今年の誕生日プレゼントはこちらにしてみました。
刃の太さがちょうどよく、
持ち手の太さと絶妙につけられたカーブが驚くほど手に馴染んで
どんなチーズも変に力を入れることなくカットできます。
チーズ好きな方への贈り物にも。