<エズ>というコートダジュールの小さな村。
ちょうどニースとモナコの中間に位置するエズは、地中海から垂直に切り立つ崖の上、
海抜420mの場所にあり、南ヨーロッパに点在する”鷹の巣村”の一つでもあります。
<鷹の巣村とは>
中世のころに人里離れた小高い山の上や急峻な崖の上に築かれた集落を、鷲がほかの動物が襲ってこないような切り立った崖に巣を作るのになぞらえて「鷲の巣村」といいます。元々は敵の侵入・攻撃を防ぐために造られた要塞村で、周囲は城壁で囲まれ、村内の道は細く迷路のように入り組んでいます。また、すべての鷲の巣村は、冬の風を避けるために南の斜面に広がっています。南ヨーロッパの山岳地帯に点在していて、中でも南仏コート・ダジュール地方には、100以上の村が存在するといわれています。
<https://www.ab-road.net/europe/france/eze/guide/sightseeing/07568.html>
一度も行ったことがなかったコートダジュール。
ニースやカンヌ、モナコなどの主要都市がある地中海沿いのリゾート地という
イメージしかなく、
エズという小さい村の存在を知ったのは書店で見かけた雑誌でした。
ホテルのバルコニーらしき場所から眺める地中海の絶景が表紙になっていた
その雑誌の特集はコートダジュール<エズ村>。
そして表紙になっていたホテルは<シャトーエザ>という、
エズ村に2つあるシャトーホテルのうちの1つで、
この絶景をこのバルコニーから見るべくコートダジュールへの旅を決めました。
子供が生まれる前、2006年7月のお話です。
イタリアからレンタカーでエズ村へ。ニースからはバスが便利。
私達(主人と私)の旅はミラノからレンタカーでスタートしていたので、
エズ村へは車でイタリアから国境を越えて入りました。
パリから来る場合はまず空路でニースに入り、そこからエズ村へ来る方が多いようですね。
ニースからエズ村への交通はバスをおすすめされている方が圧倒的多数。
ニース〜エズ間たったの12km、バスで約20〜30分で料金1ユーロ!
タクシーだと60ユーロ以上かかるようなので、
(1ユーロ=131円 2018年3月時点)
エズ村は車両不可のため、どちらにしても村の麓の駐車場で降りなくてはいけないことを
考えるとバスが圧倒的にお得です。
実際にエズ村へ行かれた方々の旅行記はたくさんありましたが、
ニースからエズ村への行き方など、バス停やバスの写真なども入れて
ご紹介されているこちらの方の旅行記↓が一番わかりやすかったので
ぜひご参考にされて下さい。

ちなみにニースからエズ村へ行く際は、バスの右側に乗ることがおすすめされています!
ぜひとも窓越しに地中海を堪能して下さいね(^ ^)
こういうプチ情報、知っておくと旅の満足が全然違います。
シャトーエザに泊まる
<シャトーエザ公式サイト>

イタリアの曲がりくねった山道を抜けてシャトーエザに到着したのは
ちょうど日没の時。
村の麓にはシャトーエザまで荷物を運んでくれるというロバがいると
いうことでものすごく楽しみにしていたのですが、
そのサービスはずいぶん昔に廃止されたようで実際に荷物を運ぶのはポーターの方。
ロバはいました。何をしているのかな〜???
村の入り口にあるシャトーエザのレセプション。
ホテルまでは石の階段をのぼっていくので、大きな荷物はここで預けて
運んでもらいます。
隣はロバの小屋。
ホテルの小さな受付でチェックインを済ませウェルカムドリンクでやっと一息。
泊まったのはベージュと紫色を基調とした『スウィートロワイヤル』というお部屋でした。
内装を大きく変えたということで、現在このお部屋はブルーを基調にしたお部屋に
変わっています。
ホテルウェブサイトのこちらのお部屋です。
<http://www.chateaueza.com/chateau-eza>
まさに、あの雑誌の表紙で見たバルコニーがあるお部屋です。
そしてもちろん地中海の絶景が目の前に。。。
ディナーはホテルのレストラン、翌日は朝食をルームサービス、
そしてランチはお隣にあるもう一つのシャトーホテル
「シャトー・ドゥ・ラ・シェーブル・ドール」のテラスレストラン
「Les Remparts」という感じにしてみました。
このテラスレストランは全席地中海を眺められるテラス席で、
期待を裏切らない素晴らしいランチタイムを過ごせました。
<シャトー・ドゥ・ラ・シェーブル・ドール公式サイト>
お部屋のバルコニーで朝食。
どう見ても朝食。。。どう見てもシャンパン。。。
プライベートビーチ <Anjuna>
シャトーエザにはプライベートビーチ<Anjuna>があります。
チェックインの時に受付の女の子におすすめされたので翌日行ってみることにしました。
朝食を済ませて植物園を見学、村を少し散策した後ビーチへ。
このビーチは砂浜ではなく砂利のような小石だったのが印象的でした。
7月でしたが泳いでいる人は少なく、
椅子に寝転んで日光浴を楽しんでいる人が多かったです。
この<Anjuna>は夕方からレストランになるそうです。
シャトーエザのプライベートビーチに関しては情報も少なく、
私達も全く知らなかったのですが、
宿泊客専用でタオルも借りられるので
ビーチでのんびりもいいな〜という方にはおすすめします。
最後に
ツアーに参加すると1時間未満の滞在で通り過ぎられてしまうことが多いという
城壁に囲まれた小さな村エズですが、
もしも自分で予定を組むことが出来る旅を予定されているなら、ぜひとも
エズ村で1泊し、車の無い静かな中世の小さな村の雰囲気を味わってみて下さい。
海抜400mから望む地中海は他の都市とはまた違う思い出を残してくれると思います。
次はオクシタニー地方サンテニミ村へ!
